漫画などを中心に考えたことをぼちぼち書いていきます。
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日本語の特徴は、漢字カナ混じりの上に、漢字が音訓読みになることである。(養老孟司『涼しい脳味噌』)
日本語では、同じ『字』が違った読まれ方をする。これは、はなはだ奇妙なことなのである。(養老孟司『涼しい脳味噌』)
すなわち『字が読めない』という病気は、日本人では、二種類に分離してしまう。漢字が読めないか、カナが読めないか、その二つが別々に生じてしまうのである。漢字失読、カナ失読と読んでよいであろう。こんなことは、他の言語には生じない。
その理由は、明らかである。文字を処理する脳の部分が、日本語の場合、漢字とカナとで異なるからである。(養老孟司『涼しい脳味噌』)
これをさらに考えると、言語について、いくつかの面白い問題が判明してくる。たとえば、日本人のマンガ好きは、この問題と深く関連するはずである。なぜなら、マンガは、ルビをふった漢字に相当するものだからである。吹き出しの中がルビであり、マンガそのものが、漢字に相当する。これはマンガを馬鹿にして読まない人には、わかりにくい理屈であろう。しかし、いまや日本のアニメは、世界を席捲している。(養老孟司『涼しい脳味噌』)
これは、漢字カナ混じり文が生じた時代、つまり伴大納言や鳥羽僧正以来の伝統に基づく能力なのである。(養老孟司『涼しい脳味噌』)
1. 無題